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CPAP・睡眠時無呼吸症候群

子育て・介護でCPAP通院が難しいときに確認したいこと

「子どもを連れて通院できない」「親の介護で自分の受診が後回しになっている」という方へ。家族のケアを担いながらCPAP治療を続けるための考え方と選択肢を整理します。

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監修
廣瀬 有紀子(ひろせ ゆきこ)
耳鼻咽喉科専門医・アレルギー科専門医
信州大学医学部医学科卒業。東京慈恵医科大学付属病院 耳鼻咽喉科ほか都内医療機関に勤務。日本睡眠学会・日本アレルギー学会・日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会・日本口腔・咽頭科学会 所属。

CPAP治療中の方の中には、子育てや介護で自分の受診が後回しになってしまうというケースがあります。「子どもをどこかに預けないと行けない」「介護の合間に病院へ行く時間がない」という状況は、特に女性の患者さんから多く聞かれます。

自分のことは後回しにしがちな状況でも、CPAP治療の継続は大切です。ここでは、家族のケアを担いながら治療を続けるための選択肢を整理します。

通院が難しいときに一番避けたいこと

「忙しくて受診できないから、とりあえずCPAPも使わないでおこう」という判断は危険です。CPAPを中断すると、睡眠中の無呼吸が再び悪化し、日中の強い眠気が戻ります。子育て中の方にとって、日中の集中力や注意力の低下は安全上のリスクにもつながります。

「通院できない」と「CPAPをやめる」は別の問題です。まず受診方法の見直しを検討することが大切です。

選択肢①:オンライン診療に切り替えられるか主治医に相談する

子育てや介護で外出が難しい方にとって、オンライン診療はとくに相性がよい選択肢です。スマートフォンやパソコンがあれば、自宅にいながら診察を受けられます。子どもが昼寝をしている時間や、介護の合間の時間を使って受診できるため、通院のために時間を確保する必要がなくなります。

オンライン診療は治療が安定していることが前提で、医師が適切と判断した場合に行われます。「外出が難しい状況にある」という事情を主治医に率直に伝えてみましょう。

選択肢②:自宅から通いやすい・オンライン対応のクリニックへ転院する

現在のクリニックが自宅から遠い場合や、オンライン診療に対応していない場合は、転院の検討も選択肢のひとつです。自宅近くのクリニック、または自宅からオンラインで受診できるクリニックへの転院で、受診のハードルが下がる場合があります。

転院を考える際は、紹介状や過去の検査結果、現在の機器の設定などを整理しておくと、スムーズに相談できます。

選択肢③:受診のタイミングや方法をクリニックと相談する

「毎月は難しいが、2〜3ヶ月に1回なら行ける」という場合も、まず主治医に相談してみましょう。治療が安定していれば、受診の間隔を含めて柔軟に対応してくれる医師もいます。また、予約方法や受診時間帯の工夫で、通院しやすくなる場合もあります。

制度的な背景として、オンライン診療(情報通信機器を用いた指導管理)と遠隔モニタリングを組み合わせることで、対面受診の間隔を調整しやすくなる場合があります。来院しない月でも医師がCPAP使用データを確認し、必要に応じて連絡を取る体制が整っているクリニックでは、こうした仕組みを活用できる可能性があります。クリニックが対応しているかどうかは、事前に確認してみましょう。

自分の体のメンテナンスも家族ケアの一部

子育てや介護をしている方ほど、睡眠の質が治療の継続に影響を与えます。CPAP治療を続けることは、日中の体力や集中力を保つことにつながり、家族のケアを安全に続けるためにも大切です。

自分のことを後回しにしがちな状況であるからこそ、「受診方法を変える」「相談する」という一歩を踏み出すことが、長い目で見て大切です。

通院が難しい期間にやっておくとよいこと

すぐに受診できない場合でも、以下のことは続けておきましょう。

  • CPAPは毎晩使い続ける
  • マスクの汚れや劣化を定期的に確認する
  • 日中の眠気が強くなったり、睡眠の質が明らかに変わったりしたら、早めに連絡する

当院のCPAP継続フォロー外来について

子育て・介護中でも受診しやすい体制をご用意しています。初回のみ対面、2回目以降はオンラインで管理できます。受診方法の見直しについてもお気軽にご相談ください。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の診断・治療効果を保証するものではありません。 オンライン診療の可否は患者さんの状態や医師の判断によって異なります。個々の症状や治療方針については、担当医にご相談ください。

参考・出典

  • 日本呼吸器学会『睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020』
  • 厚生労働省『オンライン診療の適切な実施に関する指針(令和8年4月改訂版)』
  • 厚生労働省『令和6年度診療報酬改定資料(在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料関連)』
  • 日本循環器学会『2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン』
  • 厚生労働省『医療広告ガイドライン』
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