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CPAP・睡眠時無呼吸症候群

CPAPを旅行・出張に持っていくときの注意点

「旅行にCPAPを持って行かなければいけないの?」「出張先でどう使えばいいの?」という方へ。CPAPの持ち運びと旅先での使用について、基本的なポイントを整理します。

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監修
廣瀬 有紀子(ひろせ ゆきこ)
耳鼻咽喉科専門医・アレルギー科専門医
信州大学医学部医学科卒業。東京慈恵医科大学付属病院 耳鼻咽喉科ほか都内医療機関に勤務。日本睡眠学会・日本アレルギー学会・日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会・日本口腔・咽頭科学会 所属。

CPAP治療を続けていると、旅行や出張のたびに「機器を持って行くべきか」「どうやって使えばいいのか」と悩む方は少なくありません。荷物が増えることへの抵抗感や、宿泊先での使用方法への不安から、旅先ではCPAPを使わずにいる方もいます。

しかし、数日間の中断でも睡眠中の無呼吸が再び悪化することがあります。また、たった一晩CPAPを使わなかっただけでも、翌日の集中力や運転技能に影響が出る可能性があることが知られています。旅先でレンタカーを使う予定がある方は特に注意が必要です。旅行や出張でも、なるべくCPAPを使い続けることが望ましいです。

旅行・出張にCPAPを持って行く基本

ほとんどのCPAP機器は、専用のキャリングバッグに収まるサイズで、機器本体・電源ケーブル・チューブ・マスクをひとまとめにして持ち運べます。

持参するものの確認リスト

  • CPAP本体
  • 電源アダプタ・電源ケーブル
  • 加湿器(内蔵型は本体と一体)
  • チューブ
  • マスク一式(フレーム・クッション・ヘッドギア)
  • 予備のマスクパーツ(あれば)
  • 蒸留水または精製水(加湿に使用する場合)

国内旅行・出張の場合

国内では電圧や電源の違いを気にする必要はありません。ほとんどの宿泊施設でコンセントが利用できます。

確認しておくと便利なこと

  • チェックイン時にコンセントの場所と数をスタッフに確認する
  • ベッドのそばにコンセントがあるか、延長コードが必要かを確認する
  • 加湿器を使う場合、水道水をそのまま使うと水垢がたまりやすくなるため、できれば精製水・蒸留水を使う(コンビニなどで購入可能)

海外旅行・出張の場合

海外では電圧とプラグ形状が日本と異なる場合があります。

電圧について

現在販売されているCPAP機器の多くはワールドワイド対応(100〜240V)ですが、自分の機器が対応しているかどうかを確認してください。電源アダプタや機器本体に記載されている電圧表示で確認できます(「100-240V」と書かれていれば対応しています)。

プラグ変換アダプタ

電圧が対応していても、コンセントの形状が異なる場合は変換アダプタが必要です。渡航先の国のプラグ形状を事前に調べておきましょう。

加湿器の水について

海外では水道水の硬度が高い地域があり、そのまま加湿器に使うと故障や水垢の原因になることがあります。現地のドラッグストアやスーパーで蒸留水・精製水を購入して使用することをお勧めします。

飛行機への持ち込みについて

多くのCPAP機器は、医療機器として飛行機への機内持ち込みが認められています。ただし、実際の取り扱いはエアラインや路線によって異なる場合があります。

  • 機内持ち込みの際は「医療機器」として申告すると手続きがスムーズなことが多い
  • 預け入れ荷物に入れた場合、衝撃や紛失のリスクがあるため機内持ち込みが推奨される
  • 機内でも使用できるエアラインがありますが、使用可否はエアラインへ事前確認が必要

数日間の旅行で使えなかった場合

やむを得ずCPAPを使えなかった日があっても、すぐに治療を再開することが大切です。数日の中断後は眠気が強くなることがありますが、再開後は徐々に戻っていくことがほとんどです。数日間使えなかっただけで受診を急ぐ必要は通常はありませんが、帰宅後にデータを確認してもらうと安心です。

旅行先でのトラブルは早めに相談を

旅先でマスクが壊れた、チューブが破損したなどのトラブルが起きた場合は、まず機器管理会社(業者)の連絡先に問い合わせてみましょう。緊急の場合にどう対応できるか、出発前に確認しておくとさらに安心です。

オンライン診療のご予約

出張・旅行中のCPAP管理のご相談も、当院ではオンラインで対応しています。オンライン診療は、あらかじめ対面診療でCPAP治療による症状(眠気やいびきなど)の改善が確認されていることが保険診療上の条件です。まだ対面での受診がお済みでない方は、まず対面診察からご案内します。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の診断・治療効果を保証するものではありません。 航空機への持ち込みや電圧対応については、ご利用のエアラインおよび機器メーカーにご確認ください。個々の治療方針については、担当医にご相談ください。

参考・出典

  • 日本呼吸器学会『睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020』
  • 厚生労働省『オンライン診療の適切な実施に関する指針(令和8年4月改訂版)』
  • 厚生労働省『医療広告ガイドライン』
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